COMPANY

ご挨拶Greeting

ヒメジ理化株式会社は1965年、兵庫県姫路市に理化学用のガラス加工を主たる事業目的として創業しました。各種照明用バルブの生産から始まった当社は技術の進歩とともに拡大し続け、現在の事業領域は、半導体や光学、高度理化学分野に欠かせない石英ガラス製品を主力事業に、真空紫外線から遠赤外線までをカバーする産業用ランプやヒーター、さらにはそれらを組み合せた様々なオリジナル装置の開発から設計・製造を手掛けるまでに拡大しています。

メインビジネスとなる半導体製造装置向けの石英ガラス加工では、お客様の要望通り忠実にオーダーメイド製品を作ることはもちろん、石英パーツとランプを組み合わせたユニット装置のご提案や、市場投入までのプロセスを見据えた加工法、納期に至るまで、お客様に最適なソリューションを提案しています。当社のこの総合的な提案力を可能にしているのが、熟練技能者たちが築き上げた石英ガラスの加工技術と、照明用バルブ製造で培ってきた先進の自社製機械設備です。

なかでもガスバーナーを使って行う「石英ガラスの火加工」には現場の第一線で活躍してきた熟練技術者を結集。高度なスキルを要した技術者集団と最新鋭の加工機による高度な機械加工の融合によって付加価値の高いご提案を提供していくことで、企業の持続的成長の一端を担っていきます。

次世代通信規格「5G」や自動車の電装化など、半導体・電子機器産業の市場成⾧とともに、より高精度・高純度な石英製品が求められています。当社におきましてもお客様の高い要求、ニーズの多様化に対応するべく、新たな製品の開発を進め、製造設備への投資、M&Aによる人材強化を積極的に行っています。 2020年3月には福島県の会津若松市に大型研削加工をメインとした新工場(会津門田工場)を開設し、M&Aによりグループとなった「株式会社横浜石英」「石英理研株式会社」などの関係会社と一丸となって幅広い製品をご提供できる体制を構築するとともに、ヒメジ理化グループならではのプロダクトの創造を追求していきたいと考えています。

より価値のある製品をご提供するためには、グループ企業も当社にとって大きな財産になります。日本の石英ガラス業界では後継者問題や事業環境の変化などにより事業継続が危ぶまれる企業が増えています。M&Aという手段は、大きな決断と覚悟、労力を要しますが、一方で企業を存続させ、そこで働く優れた技術者の雇用継続、次世代への技術継承も可能にします。当社は、すぐれた技術を持つ企業を対象としてM&Aを実行してその価値を引き継ぎ、ヒメジ理化グループにとって新たな事業領域への展開を実現するとともに、グループの価値を高めていきたいと考えております。当然、製品の供給において可能なイノベーションのフィールドは、国内のみならず東アジア地域、グローバルな市場に拡大して実現していくことも検討中です。現在は台湾営業所のみですが、アジアでの生産販売拠点の展開も視野に入れて取り組んでいます。

AI、IoT、ロボット、自動運転技術など新しい技術潮流の中で、半導体、通信、光学用途といった幅広い産業分野のニーズを支えるべく、石英ガラス製品を通して、半導体の装置メーカー様、エンドユーザーの皆様のお役に立っていきたいと思っております。これからも益々のご愛顧を賜りますようお願い申し上げます。